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    | 不良債権は結局なんとかなるのか? |  | 日本の銀行がいかにヘボいかを簡潔明確に説明した文章。銀行は担保をさし出さなければ金を貸してくれず、しかもそれで金を返せなくなったら担保を返済に当てられた上で、まだ借金が残っていたら残りの返済義務を負ってしまう。この銀行に有利な仕組みを「ウィズ・リコール・ローン(遡及型融資)」と言うそうだ。 
 まず、株式会社という仕組みの理念についての説明から入る。出資を受けた会社の経営者は、会社が大赤字になっても一生働いて返す必要はなく、出資を行う側も、出資した会社が大赤字を出しても出資分以上の責任をとる必要はない、という仕組みを作ることによって、事業を起こす人が起こしやすく、事業に投資する人が投資しやすくなった。欧米の資本主義は株式会社のこのような仕組みを中心に成り立っている。
 
 この仕組みの利点は、出資者には出資者として、経営者には経営者として、ここからここまでのリスクを取るという明確な線引きをすることで、全てを棒に振る過大なリスクを避け、適正なリスクの中で経済活動を行うことが出来る点にある。
 
 ところが日本の場合、銀行は前述のとおり、借り手に対して担保を求め、しかも担保割れした分もきっちり返済を求め、自分のリスクを極小にするようにしているそうだ。銀行自身のリスクが極小になるということは、借り手のリスクが極大になるということだ。欧米の銀行は、担保をとったら、担保割れしたときはそれ以上の返済を求めず自分でリスクを引き受ける、ノン・リコース・ローン(非遡及型融資)という仕組みをとるらしい。貸し手としての責任を果たしているわけだ。
 
 日本の銀行は、銀行として頭を働かせて仕事をしているわけではないのだ。担保さえとっておけば、借り手がどうなろうと資金を回収できる。借り手が破産さえしなければ赤字はでない。こんな仕事しかしていない銀行員がなぜ高給なのか!?
 
 なぜかこの文章は文字を大きくしている。まあ文字が大きい方が見やすいのだが、html の理念上文字の大きさは読み手にゆだねるべきだし、紙に統一するなら 9〜11pt ぐらいにしておくべきだ。
 
 この文章のシリーズは他にもあり、そこそこ読める。私はたまたま、キャッシュフローという言葉について調べていてこのページを発見した。どれも概して短くて分かりやすいのでいい。
 
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