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School Rumble
色恋とギャグが炸裂する学園モノ連作短編マンガ。ちょっと真剣だが割といい加減に色恋が描かれ、爆発ギャグからナンセンスギャグまで無節操に飛び出す、暴走列車のような痛快さ満点の作品。

学園モノという時点で私のツボに来た。期待にたがわずさまざまな学園ドラマが繰り広げられる。いい感じだなと思ったところでちょうどハシゴが外されるのだが、それがいい。

結構むちゃくちゃ。最初は主人公の塚本天満が描かれる。天然少女という設定なのだが、彼女があこがれる烏丸大路まで変人キャラ。というか、まともそうに見えるキャラにもなにかしら一つは変なとこがある。

播磨という不良キャラは第二の主人公だろう。かなりお茶目で、一途に塚本天満にアタックしようとするが、彼女は超鈍感でまったく通じない。不良なのに漫画家までやる変人ぶりを見せる。

難点を言うと、キャラの描き分けが微妙な場合があり、時々誰か分からなくなる。

正直私はもっと真剣で丁寧に描かれた学園モノを鑑賞したいのだけど、この作品のパワーに負けて、予想外に存分に楽しませてもらった。最初の2、3巻ぐらいまでは多少あきれながら読んでいたのだが、徐々に引き込まれて、しまいにはハマってしまった。

特に8〜9巻で描かれる、学園祭の出し物を決めるためになぜか本格的なサバイバルゲームを真夜中の校舎内で繰り広げるシリーズは最高。恋人同士やライバル同士が不意に遭遇し、バカバカしいほど大げさなドラマが生まれてはしぼんでいく。

この作品についていけない人は結構いると思う。しょーもない作品だと思う人も多いだろう。しかし私にとってはかなり素晴らしい作品だ。
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