私の初恋は恥ずかしすぎて誰にも言えない コミカライズ版 10話まで |
容姿端麗で文武両道の男の子、八隅千秋は恋をしたことがなかった。高校に入ったら女の子からモテたいと思っていたが、姉の実験により女の子になってしまう。ライトノベルが原作のコミカライズ版。
いわゆる負けヒロインの物語が読みたくなり、あの「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」などで有名な伏見つかさの小説が原作ならばおもしろそうだと思い、とりあえずこのコミカライズ版を読んでみたのだけど、全然おもしろくなかったので途中で読むのをやめた。
負けヒロインものなんじゃないかというのは自分の勘違いで、まずはTSもの、つまり性別が変わる作品だった。そっちも大好物なのでそれ自体は問題なかったんだけど、キャラもストーリーもまるでつまらなかった。
マッドサイエンティストの姉によって強引に性転換させられるという導入がすでにないなと思ったのだけど、まだこの時点ではどういう作品なのかわからないし、そういうスピード感のあるギャグテイストあふれる愉快な作品なのかなというのもあってとりあえず気にしないでおくことにした。
でこいつは「千秋」という男とも女ともとれる都合のいい名前であることをいいことに、同姓同名で入れ替わりに転校生として高校に通う。性転換を軽く受け止め、男だろうと女だろうと気にしないとばかりに、とにかく恋ができればいい、それも自分が惚れるのではなく惚れさせるのだと言って行動する。恋って相手に惚れさせたところでそんなものは相手にとっての恋であって自分にとっては恋でもなんでもないと思うんだけど…。
もうこうなってくるとカジュアルすぎて性転換がどうでもよくなってくる。TSものって男女の性に隔たりがあるからこそ魅力なのに、男でも女でも気にしないんだったら、ただただ邪魔な設定でしかなくなってしまう。本人が気にしなくても周りが気にするんだったらいいのかもしれないけど、クラスメイトは男の千秋と女の千秋を同一人物だと思っていないし、唯一その事実を知る幼馴染の西新井メイも普通じゃないキャラなので意味がない。
原作小説を書いた伏見つかさって代表作「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の一番の魅力は、あの容姿端麗で文武両道でクソ生意気な妹が「俺」のことを好きなのかも!?っていうのが途中まで曖昧に描かれていたことで近親相愛の禁忌も薄れ、複雑な人間模様も描かれていたのに、どうしてこんなにキャラを極端に振っちゃうようになったんだろう。
今作では基本に立ち返って(?)自分の妹に好かれることを意識するようになる。そうなってくると性転換ものってだけでなく近親相愛も加わってきて渋滞を起こしているように思った。読んでいてなにがなんだかわからなくなってしまった。
キャラクターデザインのかんざきひろの描く女の子が、大手VTuber事務所ホロライブに属する姫森ルーナっぽく見えてしょうがない。描いている人が同じだからなんだけど、個性的なタッチなので多少描き分けられているぐらいじゃ無理だった。
というわけで極端なキャラクター設定のジェットコースター作品が見たい人でなければこの作品はスルーを推奨する。
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