マンガ
日常もの
ケロロ軍曹
吉崎観音
傑作(30点)
2005年1月19日
地球を征服するためにやってきたカエル型宇宙人の大部隊の小隊長ケロロ軍曹が、日向家の面々にもてあそばれるギャグマンガ。
やばい。最初やばいと思った。まずケロロ軍曹の格好なのだが、外見はほぼカエルで、ただ一枚、旧日本軍の南方方面の兵隊がつけていたようなフードをかぶっている。フードに星が一つついているところもやばい。「地球人」に「ポコペンじん」とルビが振られているのもやばい。日向家の人間に無理やり家事をやらされているときに「非人道的かつ過酷な強制労働を強いられているもの也」とつぶやく。といってもあくまで能天気にギャグとして書いているだけで、踏み込みそうで踏み込まない危うげなところがスリルがあって楽しい。
結構乱暴で、勢いで持っていくタイプのギャグマンガだ。それなりに楽しいが、勢いで描写してるので、ケロロを根っから好きになることが出来ない。周りの設定も結構いい加減で、私からすればもっと土台を固めて欲しいなと思う。子供が読んだらこういうハチャメチャなほうが面白いのかもしれない。
絵柄は最初、学習マンガタッチでいまいちな感じがしていたが、読んでいるうちに慣れてきた。ついには艶まで感じてしまうことができた。あくまで子供向けのようなタッチで描きながら、ちょっとエッチな線まで描いてしまい、なおかつギャグマンガの肝の描写まで両立させてしまうのは、作者のただならぬ技量によるのだろう。たぶん読者も微妙ななまめかしさに引き付けられている面もあると思う。私だけか?
ケロロは軍曹というだけあって軍隊モノが大好きだ。特にガンダムのプラモデルにかなりの愛情を持っている。思わず声に出して笑ってしまった。ガンダムを知らないと笑えないだろう。今の子供向けマンガの読者にジムとかドムとかが分かるのだろうか。
それ以外ではキャラ造型が前述のように勢いで押し切っている感があっていまいちな感じがする。母親とか姉とか同級生の女の子がみんな気が強くて、のび太の位置に収まっている少年は振り回されている。なんだろう、これはこれで面白いが、もっと手を入れてくれれば良かったのにと思う。突き抜けたギャグマンガだから仕方のないところか。二重人格キャラはいまいち。
まだ二巻の途中までしか読んでいないので、今後どうなるのか楽しみだ。
やばい。最初やばいと思った。まずケロロ軍曹の格好なのだが、外見はほぼカエルで、ただ一枚、旧日本軍の南方方面の兵隊がつけていたようなフードをかぶっている。フードに星が一つついているところもやばい。「地球人」に「ポコペンじん」とルビが振られているのもやばい。日向家の人間に無理やり家事をやらされているときに「非人道的かつ過酷な強制労働を強いられているもの也」とつぶやく。といってもあくまで能天気にギャグとして書いているだけで、踏み込みそうで踏み込まない危うげなところがスリルがあって楽しい。
結構乱暴で、勢いで持っていくタイプのギャグマンガだ。それなりに楽しいが、勢いで描写してるので、ケロロを根っから好きになることが出来ない。周りの設定も結構いい加減で、私からすればもっと土台を固めて欲しいなと思う。子供が読んだらこういうハチャメチャなほうが面白いのかもしれない。
絵柄は最初、学習マンガタッチでいまいちな感じがしていたが、読んでいるうちに慣れてきた。ついには艶まで感じてしまうことができた。あくまで子供向けのようなタッチで描きながら、ちょっとエッチな線まで描いてしまい、なおかつギャグマンガの肝の描写まで両立させてしまうのは、作者のただならぬ技量によるのだろう。たぶん読者も微妙ななまめかしさに引き付けられている面もあると思う。私だけか?
ケロロは軍曹というだけあって軍隊モノが大好きだ。特にガンダムのプラモデルにかなりの愛情を持っている。思わず声に出して笑ってしまった。ガンダムを知らないと笑えないだろう。今の子供向けマンガの読者にジムとかドムとかが分かるのだろうか。
それ以外ではキャラ造型が前述のように勢いで押し切っている感があっていまいちな感じがする。母親とか姉とか同級生の女の子がみんな気が強くて、のび太の位置に収まっている少年は振り回されている。なんだろう、これはこれで面白いが、もっと手を入れてくれれば良かったのにと思う。突き抜けたギャグマンガだから仕方のないところか。二重人格キャラはいまいち。
まだ二巻の途中までしか読んでいないので、今後どうなるのか楽しみだ。