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  • 私の心はおじさんである コミカライズ版 5巻まで

    漫画: うつぎ, 原作: 嶋野夕陽, キャラクター原案: NAJI柳田 (主婦と生活社)

    いまいち(-10点)
    2026年10月29日
    ひっちぃ

    四十代半ばの独身男性サラリーマン山岸遥がファンタジー風の異世界にダークエルフの美女として転生した。割と無気力に生きてきた彼だったが、異世界では珍しい種族の美女としてみんなに構われ、強力な魔力で無双する。ファンタジー小説が原作のコミカライズ版。

    なにかテレビコマーシャルだったかまとめサイトの広告だったか忘れたけど一風変わった題に惹かれて読んでみた。いまいちだった。

    おじさんが主人公の話って大体みんな図太くてやりたいことやって生きていくんだけど、この作品のおじさんは根暗で気弱なのでくよくよ悩んでいる。なかなか珍しいパターンだと思う。現実にはこういうおじさんも少なくないはず。

    神様からなんの説明も受けることなく突然異世界に放り込まれたので、最初はどうすればいいのかわからずいろいろ手探りを始める。どうやら強力な魔力を持っていることがわかり、さしあたっての生命の危険はないことを知る。

    通りかかった人の案内で街まで行く。そいつはナンパ野郎ではあったのだけど親切にされ、冒険者になるために学校に入る。そこで出会った新米冒険者たちとパーティを組むことになる。

    この作品が何を描きたいのかよくわからないんだけど、主人公のおじさん遥あらためハルカは美女だからみんなに構われて親切にされ仲間に誘われている。たぶん彼がそのままの姿でこの世界に来たら誰からも相手にされていないと思う。逆に言うと、これは受け身で生きてきたおじさんが救われる物語なんだろうか?

    ハルカには何の目的もないので自分でやりたいことを探さなければならない。もちろんそんな彼女に周りは声を掛けて導いていく。うーん、どう読めばいいのだろう。

    いったん中の人のことを置いておくと、この設定のおかげで「謙虚な美女」が成立している。一般に美女はみんなから構われるので口数も多くなりがちだし、何をやっても周りから受け入れられるので自由気ままな性格に育ちやすい。たぶんこの設定がなかったらこんな美女は嘘くさいと思ってしまう。

    そうやって「謙虚な美女」が生まれても、中の人がおっさんという設定のせいで自分はいまいち好きになれなかった。それだったら根暗なおばさんだったら?なんか浮かれそうw イイ男に出会って恋に落ちる話しか見えないw

    そこまで考えてようやくこの作品のウリが見えてきたように思った。これはちょっと考えすぎかもしれないけど、世の男性の中にはもう女性自体が好きになれず、女体の中に謙虚な男性の精神が入っていた方がいい(!)って人が増えてきているのかもしれない。

    この作品にはロマンスも大冒険もなく、ただハルカの冒険者としての日常がつづられていく。ハルカは日々のちょっとしたことで反省し自らを改めようとするけれどそれを外には出さない。一方で、ハルカの強さに当てられた仲間たちは影響されていろいろ吐き出してくるので、彼らにちょっと道を示したりもする。正直自分にはどうでもいい話ばかりだった。

    絵は、転生前の地味なおじさんの描写が残念というか、まあ下手にリアルに描いてもしょうがないからかもしれないけど、転生後のハルカや仲間たちはちゃんとかわいかったし、全体的にも多少雑味はあるけれど読みやすかった。

    自分はひょっとしたら女嫌いなのではないか?と思う人は試しに読んでみるといいかもしれない。

    [参考]
    https://comicpash.jp/series/cecfec260f2e6

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